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7/26(月)3日目 白谷雲水峡 |
白谷雲水峡コース
【往路】原生林歩道経由
【復路】楠川歩道経由
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11:00〜 白谷雲水峡
昨日の縄文杉日帰り登山がこたえて、やはり朝から筋肉痛。 しかも2日連続の寝不足で、アタマも体も朦朧としておる… 一番楽しみにしていたもののけの森、白谷雲水峡なのに、最悪のコンディションで向かうことになりそうだ。 しかし天気の方はさわやかな青空で、絶好のコンディション! 昨日の雨の影響で、森も潤ってさぞかし美しくなっていることだろう。 いかに体が辛かろうが、行くしかないでしょう、これは。 縄文杉登山よりも行程はずっと楽はなずだしね。 朝一番のバスに乗るのは無理と判断し、朝食後すぐ部屋に戻り、10時まで寝る。寝不足をちょっとでも解消するのだ。 疲れているとバス酔いしがちな私なので、バスはあきらめてタクシーで行くことにした。 嗚呼体力がないってのは、金がかかるものだのぉ… のろのろと準備して11時にタクシーを呼び、11時半頃に登山口の白谷広場に着いた。 なーんだ、あんまり人いないじゃん。…って、みんなもうとっくに出発しているからでしょ。…と自己ツッコミを入れる。 今日は太鼓岩まで行って、16:10の最終バスで帰るつもりなのに、間に合うのかしらん。 焦りつつ出発…
白たえの滝、飛竜おとし などの沢ポイントが左手にみえたが、 ここはさらっと早足で通り過ぎる。 帰りに時間があったら、じっくり見ればいいや。 森の中でなによりも目を奪われるのは、苔たち。 こんなキレイなものが見れるなんて、来てよかった〜! 台風の影響で、弥生杉へのコースは封鎖されていた。 これでも高校時代は山岳部に所属しており、東北の2000m級の山々を30回くらい登って、あらゆる森を見てきているつもりになっていたが、ここは他の森たちと違って、なにか神聖な感じすらある。
こ、この光景は何?オチューが出たの?? ※注:オチューとは、「ファイナルファンタジー」というゲームに出てくる触手を持った化物 いくつもの世代更新の枝を生やした倒木に、びっしりと苔がはりつき、それが木漏れ日を浴びて鮮やかな黄緑色に光っているんです。 なんていうか、よくできた映画のセットを見ているよう。 (↑思わずこういう想像してしまうところが、現代人の悲しさ) 私はすっかり魅入られて、その倒木にふらふらと近づいてみた。 こんなカワイイ色の苔、見たこと無いよぉ〜。 近づいてまじまじと観察すると、倒木の割れ目に、かわいらしい双葉が2つ、仲良く目を出している。 苔にそっと触ってみると、水を含んですっごいフカフカ! 苔っていえば、岩に薄〜く張り付くように生えているようなイメージしかなかったけど、全体的に屋久島の苔はかーなーり分厚い! 特にこの黄緑の苔は、厚さ7cmくらいはありそうだ。 時間を忘れて魅入ってると、後ろの道から親子連れの4人がワイワイ近づいてきた。 名残は惜しいが、場所を譲るとしよう。 白谷では屋久鹿には、3匹会った。 近づいてもカメラを向けても、逃げるでもなく、ものめずらしげに近づくでもなく、鹿たちはただマイペースに、そこにいる。 大きな杉の横を、早足で通り過ぎようとしていたとき、その杉の陰にいた鹿と鉢合わせしたときは面白かった! 鹿がびっくりして私を見、私もびっくりして鹿を見。 そうしてしばらくお互いに、至近距離で見つめあってしまった(笑) 先に目をそらしたのは鹿で、そこから逃げることもなく、再び何事もなかったかのように草を食み続けた。 なんだか鹿に人間扱い(?)されなかったことで、自分が鹿と同一化してしまったような不思議な感覚を覚えた。 そして人間も鹿も、同じ動物なんだよなぁ〜と当たり前のことを実感。 しばらく歩くと森が開け、明るい沢に出た。 2組のガイドツアー、が、沢の上の大岩に座ってお弁当を食べている。 時計をみると、12時40分。 私もここで、 昼食をとるとするか。 すると、上流の大岩のほうで、私の名前を呼ぶ声がする…そっちを見ると、夕べの海ガメツアーで一緒にカメを見た女性だった。 ガイドさんも、海ガメのときのガイドさんと同じ女性。 彼女は夕べ、「明日の白谷雲水峡にはガイドツアー参加する」と言っていたので、どこかで会うかもな〜とは思っていた。 一旦開いたお弁当をたたんで、そっちの方に移動する。 ご飯は大勢で食べたほうがおいしいもんね。 そこから先のもののけ姫の森までは、ガイドツアーの後ろにくっついて(飛び入り参加)進む。 一段と森が深く、緑が濃くなってきたと思ったら、目の前に目的の場所が…
とにかく、緑緑緑… 上下左右前後ろ、まったりと緑に塗られた世界。うはー。 太鼓岩への道は急に人も少なくなる。
もし、ここで立ち止まったら、深い深いこの森に取り込まれて、苔の一部にされてしまうんじゃないか…
それを先に言ってください、運転手さん(笑) 運転手さんは道すがら、いろいろと屋久島の楽しい話をしてくれた。 中でも傑作だったのが、 屋久島には、「ヒッチハイク猿」というのがいる、という話。 その名の通りヒッチハイクをする猿がいる、らしい。。 ヒッチハイクの仕方は、道の真ん中に出て車を止め、ボンネットの上に飛び乗り、降りたいところで勝手に降りていく、と。 車を発信させないでいると、窓越しから威嚇されるらしい。 ボンネットから落ちないように、ワイパーをつかんで乗っているらしい。 そんな猿、ぜひこの目でみてみたいものだー。 かくして最終バスに乗り遅れることなく、白谷雲水峡を後にした。 また絶対、こようと思った。今度は霧のあるときがいいな。
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