本来なら海ガメ産卵の見学は、明日の夕刻、白谷雲水峡の後に予約していた。
しかし縄文杉登山の帰り、宿まで送ってもらってる時にガイドさんが、
「今日は雨が降ったので、海ガメが産卵する確立が高い。もし疲れてなければ今日の夜にしませんか?」
…と教えてくれたので、急遽予定を変更して、本日見に行くことにしてもらった。
ただでさえ7月末は産卵シーズンの終盤にあたるので、産卵が見れない可能性が高いのだ。
もちろん体は相当疲れていたが、そーいうチャンスがあるなら逃したくない。
宿に戻った時間が18時40分。ガイドさんが迎えがくるのはちょうど1時間後。
急いでお風呂に入り、夕飯をかっこんだ。
迎えの車に乗り、海ガメ産卵場のいなか浜に着くと、木造の事務所らしきところに連れて行かれ、海ガメの生態のビデオを延々〜〜と見せられた。
う〜む。そんなことは大体分かってることなんだから、早く海ガメに会いたいよ〜。
ガイドさんにきいてみると、なんでも21時過ぎ頃にならないと、海ガメが上陸しないらしい。
そーか。これは時間稼ぎか。
いいかげんダレてきた21時20分頃、監視員の方より「海ガメが上陸しました!」という連絡がはいった。
早速、 監視員の先導で、 海ガメのいるところまで、真っ暗な浜辺を、一列になって歩いていく。
総勢100人くらいいるのではないだろうか…
「ライトをつけると海ガメが警戒して上陸しないので、絶対につけないでください!」
と監視員は言っていたが、 この暗さでは、 孵化して海に帰る途中の小亀、踏んだりしてないかどうか心配だーー。
屋久島にはアカウミガメと アオウミガメが産卵にやってくるというが、今きているのはアオウミガメらしい。
亀がいるという近辺の浜辺についてからも、さらに1時間ほど待たされる。
実際に産卵が始まってからでないと、亀が警戒して産卵せずに海に帰ってしまうから、らしい。
亀が穴を掘り、タマゴを生み始めるその時までは、じ〜っと亀の遠くで待機していなければならないのだ。
またもやダレてきた頃、監視員から「今回の産卵は失敗したようです」と連絡がはいった。
どうやら11時頃までに産む気配がないと、「産卵失敗」として鑑賞会を終了しているらしい。
ガッカリ………海ガメのツアー代金7000円(+海ガメ事務所に協力金700円)も、払ったのに…
それでも、アオウミガメの姿だけでも見せてくれた。
…でかい。感動的にでかい。
動物園では見たことがあったけど、野生のアオウミガメを見たのは初めてだー。
産卵がみれなくてもちょっと気がすんだ。また屋久島にきたときに、チャレンジすることにしよう。
|